A6005C
A6005Cは日本で開発された合金で、強度はA6063とA6061の間に位置付けられています。
旧名称は6N01で、耐食性や押出加工性も高く、溶接性にも優れているのが特徴です。
薄肉でなおかつ、複雑な断面形状の型材が得られるため、新幹線や地下鉄などの鉄道車両関係に多く用いられています。押出加工性が高いため、大型の型材でも押出がしやすく、溶接箇所を減らすことが可能です。
取扱い合金
合金番号 | 記号 | 特徴 | 用途例 | |
普通級 | 特殊級 | |||
A6005C | A6005CS | A6005CSS | A6061より若干強度は低いが、複雑な断面形状の薄肉中空形材が可能。 | 車両用材 |
機械的性質
合金番号 | 質別 | 引張り強さ
N/㎜² | 耐力
N/㎜² | 伸び
% | 備考 |
※ A6005C | T5 | 245以上 | 205以上 | 8以上 | |
T6 | 265以上 | 235以上 | 8以上 |
※肉厚6mm以下の場合