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社員ブログ

金型寿命大幅向上

2019-06-10
 
こんにちは!亀治です!
 
先週から蒸し暑く梅雨の時期が来ましたね傘
 
朝晩は少しひんやりしている日もあるので皆様体調崩されないようにご自愛くださいまいった顔
 
 
 
 
 
 
 今まで仕事で改善した中で一番効果があったのは、金型の設計を変更し、
 
押出条件変更したことで、300kgの製品しか製造出来なかった金型を4000kg以上の製品が製造できるようにしたことです。
 
 その形は、今までに製造したことのない大きさのミトーセル(中空黄銅異形棒)で、
 
押出をしてみるまでは、本当に押出が出来るのか分かりませんでした。
 
初めに設計した金型は、通常より強度を持たせた設計にしましたが、
 
2度の使用で金型に変形が発生し始め、300kgの製品を製造すると金型に亀裂が入り使用できなくなってしまいました。
 
また、通常の異形棒(丸棒、四角棒、六角棒ではない形状の棒)とは押出された製品の収縮の仕方がわずかに異なり、
 
想定よりも幅がわずかに大きくなっていました。
 
 そこで次に製作した金型では、より強度を持たせた設計に変更し、製品の幅の狙い値も変更しました。
 
その甲斐あってこの金型は、600kgの製品を製造することが出来ました。
 
しかしながら、押出を行うたびに製品の形状が変化してしまい安定しないという新たな問題が出てきました。
 
 そこで押出に立会い、どのような条件で押出されているか確認した所、押出条件にばらつきがあることが分かりました。
 
3枚目の金型では設計を変更せずに、押出オペレーターに押出条件のばらつきが小さくなるよう
 
押出の順番を調整して行ってもらったところ、1000kgの製品が出来るようになりました。
 
4枚目の金型では、より多くの製品を押出出来る金型にチャレンジしてみようと、
 
アルミの金型設計者から押出時の圧力を下げる為の工夫をアドバイスしてもらって設計してみました。
 
その結果、押出時の圧力が下がり、4000kg以上の製品を安定して製造できる金型になりました。
 
 設計や押出時の条件の設定に苦労した製品を使用した商品が展示会で好評だったと、
 
営業さんから聞いたときは「苦労した甲斐があったなぁ」と嬉しかったです。
 
また、この製品を見るたびに、一つ一つの金型を設計していくうえで得た知識を活かして
 
お客様に喜ばれるものづくりをしていかなければならないと感じさせられます。
 
 
 
 
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