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社員ブログ

何度も設計し直した100tストレッチャー

2020-03-23
 
こんにちは!亀治です!
 
関西では昼間20℃を超えるほど暖かい日があり、すっかり春の陽気になって来ましたねウィンクしたニンマリ顔色とりどりのきらきら
 
庭に育てているチューリップがもう咲き始めましたチューリップ
 
暖かくなると緑も増えて、気分も明るくなるような気がします3つの音符
 
桜が見ごろになるのが待ち遠しいです!桜
 
さて、本日は技術開発本部長のエピソードをご紹介いたします!
 
 
 
 
 私は入社当初、技術部でJIS取得や機械の設計を行っていました。初めは上司が設計した図面に基づき、
 
部品を加工先様で製作してもらい、その部品の組立や簡単な溶接をして、当社の製造装置を製作していました。
 
 学校で図面を習っていたこともあり、簡単な部品図は描かせてもらっていましたが、
 
私の第一作目の図面は製品を掴むチャックでしたが、出来上がってきた製品を見ると、
 
私の頭の中で描いた物と全く違う物が出来上がってきました。
 
かなり気分が落ち込みましたが、もう一度図面の勉強をし直すために講習に行かせてもらい、
 
今度こそ私が頭の中に描いた物が形となって出来上がってくる事を願い、図面を描いてみました。
 
勉強の甲斐あって、今度は私の思い描いた通りの部品が出来上がって来ました。心の中で嬉しさが込み上げて来た瞬間でした。
 
 それから3年が経ち、ついに機械全体を自分で設計するチャンスを頂きました。
 
黄銅の製品を引っ張るストレッチャーと言われる機械です。
 
その当時ストレッチャーは2台あったのですが、3ヶ月に1回はどこかが故障して使えないということがありました。     
 
そこで私は、当社の製品で一番大きな形状を探し、耐力を超えれば必ず引っ張れるだろうという計算の元に、
 
安全率を掛けて決定した力は100トンでした。「100トンストレッチャー」と名付け、設計図を書き始めました。
 
 先ず全体図を描き、そこから部品図を描いていくのですが、図面を描き進めていくと部品と部品が当たって入らなかったり、
 
加工が出来ないような部品図になったりと、当時はまだ手描きで行っていたため、
 
全体図と部品図を何十回も描き変えながら完成させました。
 
 そして出来上がった図面を持って加工屋さんに行くと、今度は加工屋さんからダメ出しをもらい、
 
寸法が抜けている所や加工は出来るが費用が掛かり過ぎるなど、図面の描き直しを言われ、2回ほど通い、
 
加工して頂くことが出来るようになりました。加工をお願いして4ヶ月後には部品が出来上がり、
 
それを自分で組み立て、機械を完成させました。
 
 そして試験運転としてまずは断面積の小さな製品を引っ張ってみると上手に引っ張ることができ、
 
喜んだのも束の間、断面積の大きな製品を引っ張ったところ、製品を掴んでいるチャック部分が変形してしまい、
 
上手くチャックすることが出来なくなってしました。
 
変形した部分改造して、ボルト止めからボルトと溶接の二重止めにし、変形しないように治具を取り付け、
 
何とか大きな製品を引っ張っても大丈夫な機械を完成させました。
 
あれから20年が経ち、今でも現役で活躍してくれている機械をみると、とても嬉しく感じます。
 
 
 
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