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社員ブログ

押出機の立ち上げ

2019-10-15
 
こんにちは!亀治です!
 
皆様台風19号の被害は大丈夫でしたでしょうか。
 
各地で浸水や土砂崩れで多いな被害がありましたが、一日も早く復興するよう心からお祈り申し上げます。
 
さて、本日はアルミ押出社員のエピソードをご紹介いたします!
 
 
 
 
 開明伸銅は伸銅・アルミ形材を製造する押出メーカーで、創業67年の歴史がある会社です。
 
伸銅部門では、建築金物と複雑な形状の異形材を押出していて、伸銅業界の中では異形棒は80%のシェアを持っています。
 
アルミ部門では丸パイプ、角パイプや複雑な形状の押出形材を多品種少量生産しています。
 
その中でも小さいものが得意で「小物の開明」と言われていました。
 
 私は長年アルミ押出部門で毎日楽しく、若い人たちと製造現場で働いていますが、
 
今振り返れば、楽しいことよりつらい事の方が大半でした。
 
会社の方針で押出機一機だけでは販売の増産に追いつかない。
 
また押出プレスが故障して生産が出来なくなった時にお客様に納期遅れで迷惑をかけてしまう。
 
そうなってしまっては当社から他社に製品が移ってしまい2度と注文がかえってこない恐れがあるので、
 
もう一機の押出プレスを導入する事になりました。
 
 1800トンプレスを2006年に設置して、
 
10月から押出機稼働を迎えた時に他社にも引けを取らない後面設備と押出プレスであれば、品質が良くなり、生産性も上がり、
 
作業者も楽が出来ると期待と夢でいっぱいでした。
 
多分若い男性社員も同じ気持ちでいたと思います。
 
 その後、社長と生産目標を設定して押出作業を始めましたが、押出プレス後面設備の不具合や色々なトラブル続きとなり、
 
3ケ月過ぎても生産目標を大きく下回り、生産量が足りず、お客様に納期遅れを出して営業部門に大変迷惑をかけてしまいました。
 
この原因は課を預かる私にあったのです。
 
多くの問題があるのに、少人数の2~3名で対策と改善をしていたため、改善が進まず悩んでいた時に社長が私を叱ることなく
 
「全員で早く問題点を見つけて改善しなさい」と言われ、全員に金一封と激励を頂き、毎日の作業終了後、
 
全員で1日の作業の中で小さなトラブルや、設備の見直し案をどんどん出してもらい
 
「思い付きでもいいから兎に角速くやる」の合言葉で、改善を繰り返し行いました。
 
その効果が出たのか、6ケ月後には生産性も目標数値まで上げる事が出来ました。
 
 しかしその後お客様から品質が悪いとクレームが相次ぎました。
 
クレームの内容は平角、角パイプにすりきずや打痕で、結果大量の返品になってしまいました。
 
 後工程の梱包作業者にはすりきずを修正してもらい、
 
作業者に負担がかかっているので品質部門にお願いしてデータを取ってもらい、早く原因を見つけることが出来ました。
 
原因はローラーとベルトに使用しているフェルトの材質に問題がありました。
 
早急に別の材質のフェルトに取り替えて、すりきず対策を解決することが出来ました。
 
他部門の協力があったから問題解決出来ました。
 
新押出機の立ち上げで思ったことは、
1.部下の提案からヒントを多くもらえた。それが改善の種となった
2.いい方法を考えて抜いてから行うのではなく、思いついたらすぐにやる
3.他の部門と横のネットワークを作りコミュニケーションを仕事に活かす
 
 
 
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